システム管理者は、メンバーページで組織内のすべてのメンバーを閲覧・管理できます。各メンバーの所属グループ、ワークスペースでの権限、ステータス、作成日、最終アクティブ日などの情報を確認できます。

メンバー管理

手動管理

チームへの新規メンバー追加

SSOを使用していない場合は、ユーザー名とパスワードでログインできます。右上の追加ボタンをクリックして、ユーザー名とメールアドレスを入力してください。初回追加時には、デフォルトのログインパスワードが表示されます。管理者の追加については、システム管理者設定をご覧ください。

ワークスペースへのメンバー追加

特定のワークスペースにメンバーを追加する場合は、ワークスペース管理を参照してください。

メンバーの無効化

メンバーを削除する代わりに無効化することで、データを保持したままアクセスを拒否できます。メンバー横のメニューボタンをクリックし、Statusを「banned」に変更すると無効化できます。

パスワードのリセット

メンバーがパスワードを忘れた場合、システム管理者が手動でリセットメールを送信する必要があります。メンバー横のメニューボタンからReset Passwordを選択してください。

メンバーの削除

⚠️ 警告:メンバーを削除すると、そのメンバーのすべてのアプリケーションとデータが削除されます。慎重に操作してください。

メンバー横のメニューボタンからDeleteを選択すると削除できます。

注意:ワークスペースに追加されたメンバーは、ワークスペースから削除できません。メンバーページでの削除は、組織全体からの削除となります。

メンバー検索

管理者は、ワークスペースIDやメールアドレスで検索できます。また、ユーザーステータスでフィルタリングすることも可能です。

自動管理

自動メンバー同期機能にはDify Enterprise Edition v2.7.0以降が必要です。

Dify Enterprise Editionは、SCIM(System for Cross-domain Identity Management)標準を通じて、既存の組織構造を自動同期でき、大規模組織の効率的な管理を実現します。

メンバーの自動同期

SCIM標準を使用して組織メンバーを自動同期します。

権限管理

各メンバーは、チームレベルとワークスペースレベルの2つの権限を持ちます。チーム管理者は、メンバーの追加、新しいシステム管理者の招待、ワークスペース権限の割り当てができます。

チームレベルの権限

  • チームメンバー

メンバーページから追加されたユーザーは、デフォルトで通常のメンバー権限を持ちます。

できること:

  • Dify Enterprise Editionへのログインと使用

  • システム管理者

設定ページから追加されたユーザーは、デフォルトでシステム管理者権限を持ちます。詳細はシステム設定をご覧ください。

できること:

  • エンタープライズ管理ダッシュボードへのアクセス
  • チームメンバーの追加・削除・無効化
  • ワークスペースへのメンバー追加と権限割り当て

ワークスペースレベルの権限

ワークスペースには、Owner、Admin、Editor、Normalの4つの権限グループがあります。

  • Owner

ワークスペースの作成者。各ワークスペースに1人のみ。すべてのアプリケーションの作成・編集権限を持ち、設定ページへのアクセス、モデルプロバイダーの追加、APIエクステンションの作成が可能。

  • Admin

ワークスペース管理者。複数人設定可能。すべてのアプリケーションの作成・編集権限を持ち、設定ページへのアクセス、モデルプロバイダーの追加、APIエクステンションの作成が可能。

  • Editor

アプリケーションの作成・編集権限のみ。設定ページへのアクセスや、モデルプロバイダーの追加、ワークスペースメンバーの管理は不可。

  • Normal

通常のワークスペースメンバー。アプリケーションの使用のみ可能で、編集・修正は不可。設定ページへのアクセスや、モデルプロバイダーの追加、APIエクステンションの作成も不可。

グループ管理

この機能にはDify Enterprise Edition v2.6.0以降が必要です。

Dify Enterprise Editionのグループ管理は、メンバーの企業内リソースへのアクセスを制御する仕組みです。メンバーを異なるグループに分けることで、特定のWebアプリへのアクセスを効果的に制御し、リソースの誤用やデータ漏洩リスクを防ぎ、企業情報のセキュリティを確保します。

手動管理

グループの作成

メンバーページ右上のグループ管理をクリックし、グループ名を入力して作成します。グループ名は重複できません。

グループの編集

グループ名の変更やドラッグ&ドロップによる並び替えが可能です。グループ名横の編集ボタンをクリックして名前を変更できます。既存グループとの重複は不可。

ユーザーの割り当て

メンバー横のメニューボタン → グループ編集をクリックし、参加させるグループを選択します。各ユーザーは複数のグループに所属可能です。

グループ設定後は、アプリケーション公開:アクセス権限管理を参照して、Webアプリのアクセス権限を設定してください。

自動管理

部門の自動管理にはDify Enterprise Edition v2.6.0以降が必要です。

SCIM標準により、Dify Enterprise EditionはIdP内の既存ユーザーグループの自動同期をサポートします。詳細な設定方法: