エンタープライズ APIは REST API仕様に準拠しており、Difyエンタープライズプラットフォーム内での効率的な自動化管理を実現します。以下のリソースに対する情報の照会と変更をサポートしています:
  • Workspaces:グローバルワークスペース管理。ワークスペース情報の取得、作成、管理操作をサポート。
  • Members:グローバルチームメンバー管理。チームメンバー情報の取得、メンバーの追加と管理をサポート。
  • Workspace Member:ワークスペースメンバー管理。特定のワークスペース内のメンバー情報の取得、メンバー管理などの操作をサポート。
バージョンの更新とともに、より多くの機能がサポートされる予定です。

APIの種類

Difyプラットフォームには異なるレベルのAPIサービスが存在します。混乱を避けるため、以下のように区別しています:
  • アプリケーション内で提供されるAPIは Workspace API と呼ばれます。
  • Difyプラットフォームの管理操作用APIは、総称して Admin API と呼ばれます。

エンドポイント URL

エンタープライズ APIは以下のエンドポイントアドレスを使用します。実際にAPIを呼び出す際は、your-domainをお使いのDifyエンタープライズプラットフォームのドメイン名に置き換え、各リクエストのパスを後ろに追加して完全なAPIエンドポイントを形成してください。
https://your-domain/admin-api/v1

認証

APIリクエストには認証用のSecret Keyが必要です。Difyエンタープライズ管理バックエンドの Admin APIs ページでKeyを作成してください。
エンタープライズAPIを使用して変更を行う場合、企業内の本番データに影響を与える可能性があります。慎重に操作してください。

使用例

理解を深めるため、現在のワークスペース一覧(List Workspaces)の取得を例に、エンタープライズ APIの使用方法をご紹介します。

1. API Keyの作成

エンタープライズ版管理バックエンドにアクセスし、Admin APIs ページの右上にある Add ボタンをクリックし、指示に従って名前を入力して作成を完了します。

2. APIファイルのインポートと環境変数の修正

ページに表示されている Postman Collection ダウンロードリンクをクリックします。 設定ファイルをPostmanにインポートし、Variables内の base_urlsecret_key を置き換えます。

3. リクエストの送信

リクエストを送信し、レスポンスを受け取ります。レスポンス内で、現在のエンタープライズ版における完全なワークスペースリストとその対応する情報を確認できます。
{
    "data": [
        {
            "id": "a7145b74-****--****---****",     # ワークスペースID
            "name": "Workspace A Name",             # ワークスペース名
            "status": "normal",                     # ワークスペースの状態
            "created_at": "2025-02-08T02:45:33Z",   # ワークスペースの作成日時
            "updated_at": "2025-02-08T02:45:33Z"    # ワークスペースの更新日時
        },
        {
            "id": "bbffbfdf-****--****---****",
            "name": "Dify's Workspace",
            "status": "normal",
            "created_at": "2025-02-07T16:55:59Z",
            "updated_at": "2025-02-07T16:55:59Z"
        },
    ],
    "has_more": true,
    "limit": 10,
    "page": 1,
    "total": 491
}